高岡壮一郎著 INVESTMENT STRATEGY OF WEALTHY CLASS

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高岡 壮一郎(ヘッジファンドダイレクト株式会社 代表取締役社長)著

第6章 フィンテック時代の資産運用

第1節 投資家による販売会社の中抜き

賢人ピーター・ドラッカーは2000年初頭に「日本の金融業界は1950年代レベル」だと喝破した。つまり、日本は世界に比べて50年も後進国ということである。そんな日本の資産運用業界がフィンテック時代になり、個人投資家はどう変わるのか。本書の最終章では、過去の流れを振り返った上で、その未来について考察していきたい。

個人投資家による販売業者の中抜き

アメリカから遅れること25年、1999年についに護送船団方式は過去のものとなり、金融の自由化が起こった。画一的でサービス精神が他業界よりも遅れていた日本の金融業界でもついに「個人投資家の満足」を賭けた本当の自由競争が始まったわけである。

その自由化のタイミングで、業界外から黒船が到来した。ソフトウェア卸業出身の孫正義社長率いるベンチャー企業のソフトバンク系列証券(現SBI証券)がネット証券(販売業)を作ったのである。そこで、株式投資に係るコストを限界まで下げて、対面営業の既存大手金融機関に対して挑戦をしたのである。

投資とは「コスト控除後のリターン」の最大化を目指すものである。その結果、あっという間に個人投資家はネット証券に集中することになった。今や、個人投資家だけでなく、機関投資家や外国人までもがネット証券を支持している。業界最大手である野村証券等の対面証券会社を含めた全証券会社中で、株式取り扱い第1位はSBI証券になった(図表33)。

図表33:証券大手各社委託売買代金の推移。2005年3月期4Qで、ネット証券大手のSBI証券が、それまで業界最大手に君臨し続けてきた対面証券大手の野村證券を抜き、株式取り扱い第一位となった。

インターネット時代になると、手数料の削減だけではなく、次は「販売業者そのものを中抜きする動き」が起こるようになった。個人投資家と運用会社(ファンド)がインターネットでダイレクトにつながりだしたのである(図表34)。

図表34:販売会社の中抜きイメージ。インターネットの登場によって、投資家と運用会社(ファンド)とがダイレクトにつながることが可能となり、中間業者である販売業者そのものが中抜きされる動きが進んだ。

その結果、個人投資家がいままで投資信託(ファンド)を購入するときに販売会社に支払っていた販売手数料を3~5%程度も削減することに成功するようになった。

このように大手販売会社(証券会社・銀行)を中抜きして、作り手が自ら売り手になったのが、製販一体型の直販プレイヤーとして有名な「さわかみ投信」「セゾン投信」「ひふみ投信」である。

「販売会社の中抜き」というコンセプトは、大手証券会社と系列関係がない独立系運用会社が日本に広めていった。これが金融リテラシーが高まった賢い個人投資家の「長期投資志向」と「コスト削減」というニーズと合致したのである。

直販プレイヤーの第一世代は1999年に出てきた「さわかみ投信」である。その投資対象は「日本株」である。「手数料稼ぎで回転売買・短期売買を誘引する大手証券会社を中抜き」して、「本当に個人投資家のためになる長期運用をしたい」という志が世間に受け入れられた。

その後、2005年以降になって日本の人口が減少フェーズに入り、長期的には日本の成長が見込めなくなると、海外を視野に入れた「国際分散投資で長期投資」しようという第二世代の「セゾン投信」が2006年に出てきた。

さらにその後、国際分散投資していてもリーマン・ショック等で全面安になる現実を受けて、「下落相場でも儲かるヘッジファンドで長期投資」をしようという第三世代の「ヘッジファンドダイレクト株式会社」が2008年に出てきたのである(図表35)。

図表35:直販プレイヤーの三世代。創業社長の世代にも違いがみられる。

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ヘッジファンドダイレクト株式会社代表取締役社長 高岡壮一郎著「富裕層のNo.1投資戦略」

出版社から書籍のご案内Guidance

タイトル 富裕層のNo.1投資戦略
著者名 高岡 壮一郎
ジャンル 投資/資産運用
サイズ 四六判上製
頁数 372P
ISBN 978-4-86280-544-7
税込価格 1,944円(本体1,800円)
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タイトル 富裕層のNo.1投資戦略
著者名 高岡 壮一郎
ジャンル 投資/資産運用
サイズ 四六判上製
頁数 372P
ISBN 978-4-86280-544-7
税込価格 1,944円(本体1,800円)

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